2016年7月25日月曜日

カズヌーブ仏内相 ニース市警察サンドラさん背後の政治家の策略を告発

 (パリ=飛田正夫)ニース市の筆頭助役クリスチャン・エストロジィ(Christian Estrosi)氏は、ベルナール・カズヌーブ仏内相が、ニース市警発言に対して告訴を宣言したが、それに答えて直ぐに、24日にツイッターで「スキャンダルな告訴だ」と返答した。サンドラ・ベルタン(Sandra Bertin)さんは24日夜の20時からのフランス国営放送テレビA2で報道されて、自分の証言を是認すると言っている。その中で、自分の発言には他にもその場に居合わせた複数の証人となる人間がいるとも話している。21時の記者会見では彼女の弁護士が、サンドラさんは判事に公的書類の偽証を警告すると発表している。ベルナール・カズヌーブ仏内相もA2の質問で、サンドラさんの誹謗中傷の讒言を告訴することを保持する。また、これが10日以上に渡るニース市での政治的責任者たちの一部が行ってきた、政治的下品な策略だとしてこれを同様に告発していると、報道された。サンドラさんはビデオカメラに写ってないものは見てないのでレポートに書けない。しかし国家警察がそこにいたのかもしれないがと言っている。真実は何処にあるのか?

7月14日のニース市での花火大会には市警察と国家警察とが共同の準備会議を事前に数度開催しているが、ニース市長を名乗るニース前市長クリスチャン・エストロジィPACA(パッカ)プロヴァンス・アルプス・コートダジュール地方議会議長は重要な立場にありながら一度もこれに出席していなかったと報道されてもいる。

24日に「日曜新聞」(JDD)がニース市の監視カメラ担当責任者であるサンドラ・ベルタンさんにインタビューした件が問題になっていて、これがニース市長をメディアが装うクリスチャン・エストロジィ氏がサルコジ「共和党」(LC)の側近中の側近であることと大きな関係がある。ニース大殺戮テロの市と国とでの責任を巡り、メディアで大騒ぎとなっている。一方エストロジィ氏は、サンドラ・ベルタンさんの発言を支持表明した。オランド大統領は、ニース市84人大型トラック殺戮事件では、その当初から部分的な不透明性な事実を大きく掻き立て国民の感情に取り入る政治的発言に注意を喚起していて、事件の真実の糾明と透明性を求めていた。(文字数⇨965)(投稿パリ時間⇨2016/07/25午前04時43分 / 日本時間⇨2016/07/25午前11時43分)

【参考記事】
http://www.lepoint.fr/politique/plainte-de-cazeneuve-la-policiere-repond-au-ministre-24-07-2016-2056677_20.php
http://www.lexpress.fr/actualite/societe/attentat-de-nice-le-bras-de-fer-entre-cazeneuve-et-une-policiere-en-cinq-actes_1815397.html
http://www.europe1.fr/politique/estrosi-rejette-les-accusations-scandaleuses-dinstrumentalisation-de-cazeneuve-2806942