2016年8月2日火曜日

リヨンのバルバラン大司教の不起訴に批判の声

(パリ=飛田正夫)8月1日、リヨンのフィリップ・バルバラン(Phillippe Barbarin 65歳)大司教の犯罪性は証明できないとして、リヨン検事により訴えは棄却され、事件の不起訴が宣告された。これに対し教会や学校やスポーツクラブなどに未成年が委託されているが、そこでの聖職者や教師や指導者たちのぺドフィル(未成年者への性愛犯罪)行為が承認されることは絶対にあってはならないことで、検事側の判断は許せないものだと大きな批判が市民団体側から起きている。ラジオ・ヨーロッパ1が報道している。

ペルナール・プレイナ神父などのバルバラン大司教の周辺で起こっていた聖職者のぺドフィル行為に対して、それを監督する立場にありながら、少なくとも2007年からぺドフィルの存在を知りながら法廷に訴え出ることもせずに、犠牲者の青少年に対する救助義務を怠ったとして訴えられ起訴されていた。調査が3月から開始されていた。しかし確定判決ではないので、後日に再起訴も起こりうる。

検事はバルバラン枢機卿がぺドフィルの存在に疑問を持ったのは2005年から2010年で、
バルバランはフランスの聖職者の中ではローマ法王フランソワ16世に非常に近い人だ。この裁判ではバルバランは、聖職者の批判は控えるように注意されていた。

 
 (文字数 ;528)(投稿日本時間 ;2016/08/02午前2時8分)


【参考記事】
http://www.europe1.fr/societe/affaire-barbarin-le-classement-sans-suite-de-lenquete-est-un-tres-mauvais-signe-2811664

http://www.franceinfo.fr/actu/justice/article/affaire-barbarin-l-enquete-pour-non-denonciation-d-agressions-sexuelles-sur-mineurs-classee-sans-809401
http://www.la-croix.com/Religion/La-justice-classe-sans-suite-plaintes-contre-cardinal-Barbarin-2016-08-01-1200779539