2016年9月12日月曜日

キューバ革命の英雄カストロ オランド仏大統領とは会見、山口公明党代表とは会見拒否

昨年12月にはオランド仏大統領がキューバを訪れて、私邸に迎えられてこのキューバ革命の英雄カストロと歴史的会見が実現している。オランドは2006年以降は国の実権を握る実弟ラウル・カストロ議長とも会見し、大勢のハバナ市民に迎えられている。しかし山口那津男公明党代表が、安倍晋三首相の親書や池田大作創価学会名誉会長のメッセージを携えて9月6日(日本7日未明)に出かけて行ったが、カストロ兄弟に会ってもらえなかったばかりかハバナ市民の影も見ない。何故なのだろうか?日本の首相や日本の創価学会・公明党が信用されてないということなのか。ハバナのジェイム・オルテガ枢機卿は共産党政権の唯一の対抗勢力の核としてカトリックを指導して、米国との協調路線や囚人の解放に長年に渡りキューバ市民を支えて努力してきた人で、オランド仏大統領から仏勲章をうけている。その翌年の2016年9月のローマ法王フランソワ16世のキューバ訪問を導くことになった人でもある。どうも創価学会・公明党は宗教者だからといって嫌われただけではないようだ。アメリカがキューバ経済制裁の包囲網を解いたから山口は出かけて行ったのか?米国が許可しなければ出かけて行かなかったのではないのか?

フランスのオランド大統領政権下で、まだ仏外相を担当していたロラン・ファビウスがすでに欧州とキューバの関係回復に着手していたのである。急にオランド仏大統領の訪問が国の大統領の権威で決まったのではないのだ。日本にはこうした裏づけのある地道な外交の足跡がなく、その場限りの口先だけのスピーチが多いからであろうか、池田大作のスピーチなどもこれを証明づけるものであり、会見写真を撮って来て、後で、都合の良い言葉を作り上げる手の者のようである。会見後の地味な交流や支援が無かったということなのであろう。

「朝日」の報道によると、山口那津男公明党代表はキューバ共産党の宗教局長と会談し、池田大作がフィデル・カストロ前議長に当てたメッセージを渡し、また安倍晋三首相からカストロ両兄弟への親書をキューバ国家評議会第一副議長に託したと、メッセンジャー・ボーイを務めたようである。

山口と安倍とは合同与党政権でわかるが、しかし池田大作は宗教家で山口は政治家だろう。カストロと池田が会合したのは20年前でその時には創価学会幹部が随行したが公明党議員は行かなかった。どうして現在のカストロが公明党と関係しているのか、メッセンジャー・ボーイには、そのところが理解できないようだ。

山口がカストロ兄弟に面会できずに、キューバ共産党の宗教局長と会談し池田のメッセージを託したと朝日は書いているが、池田大作先生は創価学会の宗教指導者ではないのか、これは自民党と共同政権を担当する一方の長がする行為ではないだろう。池田大作のメッセンジャー・ボーイ行為は山口那津男公明党代表はすべきではないのである。

山口には、創価学会の頭と自民党の頭の二つが乗っていて、創価学会という躯体に池田と安倍の二つの頸が繋がっているようにも見える。カストロ兄弟が不思議に思ったのはその点ではなかったのか?政教分離できない、政教一致を今もやっている頭を二つ持つ怪物のような遅れた国の代表とは会いたくなかったのかもしれない。
【参考記事】
http://www.20minutes.fr/monde/1606115-20150512-cuba-hollande-vit-moment-histoire-fidel-castro
http://www.asahi.com/articles/ASJ972R46J97UTFK003.html
http://croire.la-croix.com/Definitions/Vie-chretienne/Pape-Francois/Le-message-du-pape-Francois-a-Cuba