2016年9月14日水曜日

カレの難民キャンプは年末前に解体 フランス全国に配分

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎14/‎09/‎2016-03:08:12)フランス北部のカレの10000人程の難民キャンプの解体が終わる予定で、これに合わせ、2016年の年末前までにはパリの分も合わせてコルシカ島とイルドフランスを除く、全国の知事は、12000人程を受け入れる施設を見つけ出すことになる。既に難民の中には英国に渡らずフランスに定住することを決めて、カレの難民キャンプから、希望によりボルドーなどの各地方の受け入れ施設に既に8月26日現在までに3005人程が移って仏語の学習などを開始している。全国目標は12301人だ。現在から2016年末までの目標は7888人だ。この情報がフィガロ紙に13日に掲載されたことで、国営ラジオ・フランス・アンフォなどは既に難民受け入れを実施している市町村にインタビューして住民の反感があるのかどうか質問している。

取材した二つの市町村ではシリア人だけでなく10カ国ほどの難民を800人とか1000人以上を受け入れていて、高齢者施設などを使っている。市町村には負担がなく国の経済的な保証があると言っている。住民との折り合いは結構うまくいっていると話した。

インタビューのジャーナリストは執拗に問題点をえぐり出そうと質問したが、回答者がキリスト教関係のボランタリーらしく、極めてうまくいっているという返答だった。ニースの市長や極右派系国民戦線(FN)のマリーヌ・ル・ペンの勢力の強い所では、住民との間に溝ができてこの受け入れはうまくいかないかも知れない。しかし人道的な解決を考えるならばこの戦乱で済む国を失った難民を路頭に迷わせるのではなく、ヨーロッパは受け入れなければならないだろう。フランスの共和国の価値は人種差別をしないでみんなが仲良く暮らすことを目標にしているのだから、将来的にフランスには人種が無くなるということだろう。そのようにオランド大統領は言っていたはずである。

2016年初めからでは自国に帰還を希望するものは300人程いるが、戦争状態の国に強制的に追いやることは今のオランド大統領の政権では考えられないことなのだ。

【参考記事】
http://www.lavoixdunord.fr/region/la-jungle-de-calais-demantelee-avant-fin-2016-par-ia33b48581n3728334


http://www.romandie.com/news/ALERTE--France-un-mort-et-quatre-blesses-graves-dans-un-accident-sur-le-plus-/736028.rom

http://www.romandie.com/news/ALERTE--Allemagne-des-liens-entre-les-Syriens-arretes-et-les/736024.rom