2016年9月18日日曜日

カレ難民ジャングル 仏全土へ分散 サルコジ派の恐怖の仏分断に警報

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎18/‎09/‎2016-12:35:34)17日に全国の市長と国会議員にそれぞれ当てたベルナール・カズヌーブ仏内相の手紙をフランス通信(AFP)が明かした。国会議員に当てた手紙というのは、カズヌーブ内相とエマニエル・コス住宅相は、右派の大げさな政治演劇役者らが、責任を放棄してしまったので、麻痺寸前のシステムが残された、現地の地方議員を支援して理解していく仕事を実現すべく貢献するように要請するというものだった。この右派の人物というのは、15日に記者会見し、オーベルニュ・ローヌ・アルプス地方の議長代行をしている仏「共和党」(LC)のサルコジ前大統領時代の噛み付き役として有名なスポークスマンだったローラン・ヴィキエズだ。同氏はジャングル=カレの難民を受け入れないように同地方の市長らに呼び掛けていた。カレのジャングル難民を受け入れるとフランス全土が難民のジャングルになると喧伝していた。



これに対し県知事は「恐怖を焚きつける虚偽の発言だ」とヴィキエズを訴えていた。左派の議員たちは、ヴィキエズは嘘を言っている。我々は、市町村長の責任者と住民の側に立って、国の方針を尊重し住民と共に協力し、恐怖や誤魔化しに惑わされずに、喫緊の課題に答えられるように頑張ろうと、15日夜に宣言している。
ヴィキエズの発言では、難民受け入れを怖がっている市長がいると言ったが、具体的にどの市町村が不安がって恐れているのかのリスト提出は拒絶したが、オート・サヴォアとオーベルニュ地方の村だといっている。。
社会党のディジョン市長フランソワ・レブザマン、ナタリー・アペレさん、アンドレ・ライネル、イズーダン市長。ボルドーのベーグル市長で欧州エコロジー・緑の党のノエル・マメール議員などが、このサルコジ派の発言を批判した。現在は、カレのひどい状態も市民の連帯を得て見通しが立ってきた。しかし恐怖の遊びを選ぶ者がいて、極右派主義はこの恐怖でフランスを分断しようとしていると、その恐怖と操作と不謹慎さとを批判している。

フランス政府は年末までに北部カレ地区の難民キャンプとパリの難民をフランス全土の施設に12000程の席を準備して配分することが、13日にフィガロ紙が明かしていた。すでに各県の知事や市町村がこの準備に当たっている。例えば、アキテーヌ地方には約1500人が移り住み、ローラン・ヴィキエズのオーベルニュ・ローヌ・アルプス地方には1784人が移ることになっている。。