2016年9月13日火曜日

小乗に劣るチベット教のダライラマ 仏人信徒が好む大乗の竜樹を話す

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎13/‎09/‎2016 07:29:08)小乗よりも劣るチベット密教のダライラマが12日にフランスを訪問した。パリとストラスブルグで講演するという。パリのズニット総合ポリバラン体育館では週末に、南インドの仏教の大論師である竜樹菩薩について話すのだという。小乗にも劣るチベット密教を仏教だとして信じてるフランスの信者は、特に大乗の竜樹の理論を好んでいるというのだ。ダライラマの救済論は彼自身にしかなく、西欧の人々にはそれを話さない。ダライラマは彼の聴衆の心に合わせてしか話さないからだと、「(チベット)仏教の偽善」(Max Milo)という本の中で人類学者のマリオン・ダプサンスさんが批判していると「20minutes」は書いている。この批判はかなり正しく当たっている。


人の心を説いても 仏の成仏の境地には至らない

「髄他意」といって浜辺の砂子の数ほどある人の心の違いにしたがって法を説くために、教える側には相手の心の中を見抜く力が必要である。しかし、そんな超能力を備えた菩薩的人間は末法には誰もいないのである。たとえいたとしても、所詮はその他人の心に随って法を説くために、その心の域を出ないのである。自分の苦しみの世界をまた輪廻するしかないのである。そういう教えであって、仏の心を一方的に説く髄自意の大乗仏法の法門ではないのだ。
本当はダライラマもその聴衆・信徒も救済などできないし仏の成仏の境地には辿り着かないのである。

チベット仏教は 人間を分け階級化した宗教の教え

人類学者のダプサンスさんによると、チベット仏教は「個人の精神的な発展を宣揚する哲学だと言っているが、それは逆なのである」とダライラマの宗教の誤りを批判している。彼女はこのチベットの宗教が「非常に階級的である」ことを指摘しているのだ。つまり人間を様々に分けてしか救えないのである。その意味では小乗の数よりもさらに細かく人間を分け、おびただしい尊格に随ってタントラがあり修行が複雑に存在するという、言って見れば衆生の迷う心に随って教えを説くという宗教だということだろう。つまりそこには解決は天界などに到り少しは心良く爽快にはなることはあるだろうが、衆生の六道輪廻を出ることはないということだ。

チベット密教は釈尊の仏教を否定し 三災七難を呼ぶ原因

ダライラマも思想的には密教を主として顕教を従とした為に、釈迦の仏教の教えに反したものであり、仏教を名乗ることは出来ないのである。しかし、仏教外の教えではあるが、キリスト教などよりも大乗を齧っている為に少し高度な事も言うのであって、そのために簡単に虜にされてしまうフランス人などもいるのである。
テロリストの洗脳とは別だという人もいるが、基本的には国を破壊する一形式として、その国の思想が乱れる原因には、誤った低い教えの宗教の取り込みがある。この誤った教えを人々が信じてしまって、そこに悪鬼が入り込みテロも起きて、国の内外に戦争や日蓮大聖人が「立正安国論」で指摘されたような三災七難・天変地夭・飢饉疫厲が競い起こって来る。それは不思議なことにキリスト教ではなくて、キリスト教を打ち負かして誤れる宗教のチベット密教などが、正しい仏教を否定することで、大乗仏教の神髄である「法華経」誹謗をすることになるからである。その為に三災七難、天変地夭・飢饉疫厲がフランスにも起こるということだ。

ダライラマとフランスの政治家

政治家との公式な折衝は今の所は無いと見られているため、フランスと中国との経済関係に亀裂がでることはないとラジオでは報道された。
明日13日には、これは危険なことだとも知らずに、「共和党」(LC)の上院議員ミッシェル・レゾン(Michel Raison)氏など20人程の上院議員と幾人かの国会議員がダライラマと会うことになっているという。
驚くことに、ボルドーのベーグル市長で欧州エコロジー・緑の党のノエル・マメール(Noël Mamère )議員と社会党(PS)のジャン・パトリック・ジル(Jean-Patrick Gille)議員は、この機会にダライ・ラマに会うが、彼等は外務大臣と首相や大統領にダライラマに会うことを勧めているという。しかし公式には今の所、ダライラマにフランス政府で会合することはないとしている。

欧州各国の責任者がダライラマと会見することは、中国の怒りを引き起こすことになって困るが、それよりももっと怖いのは政治がこの仏教を装う誤魔化しの宗教者に国家破壊の法を説き刷り込まれることである。今回のサエンスポ―での講演予定は中止されているのは良かった。

ダライラマが何年か前に訪問したブリュッセルかどこかで、サルコジ大統領の時に会っていて、白い長い布のサリーをサルコジの頸に巻き付けたことがあった。このサリーを与えるのが敬意の挨拶のようなのだが、蛇に巻かれたようだったのかサルコジには不思議な危険を嗅ぎ分ける能力があるようで、彼は急いでそれを頸から解き放っていたのが印象的であった。

ところが大統領選挙を前にして、社会党のセゴレーヌ・ロワイヤルさんもフランス南部の地方でのチベット寺院の建立式だったかに、ダライラマに会いに行っている。彼女はダライラマによって頸に巻かれたレースをいつまでも着けていた。2002年の仏大統領選挙では彼女はサルコジに負けてしまった。勿論、ダライラマにフランスの政治を左右する力など無いのだが、誤った宗教が政治的指導者の頭に宿ると危険なのである。
それは日本の安倍晋三首相などが靖国神社や伊勢神宮に良いと思って参詣するのと同じで、創価学会・公明党なども仏教を誤ってしまって日本を狂わせる元凶となっている。

フランスへの伝道は宗教でなく身体の精神科学として

ストラスブルグではダライラマは、身体と精神と科学というテーマでチベット仏教の頭脳への機能について話すことになっている。チベット仏教は正式な仏教ではない為に理論面からは危険なセクトとしての洗脳や強要も問題視されることを常に危惧している。このような医療的な効果を精神面で期待したヨーガや座禅、呼吸を整える数息観を指導して病気の補完治療としての機能効果で、科学的に評価を勝ち得ようとしている。しばらく前からはフランス社会へのチベット仏教の浸透化を、このヨーガ・座禅・数息観などの方面から考える作戦にでているようだ。これがそのまま髄他意の宗教の教えの限界であることを知るべきである。

【参考記事】  
http://www.liberation.fr/france/2016/09/12/le-dalai-lama-en-france-une-visite-politiquement-encombrante_1494552
http://www.lemonde.fr/international/article/2016/09/10/le-dalai-lama-je-n-ai-rien-a-dire-aux-officiels-je-prefere-parler-du-bonheur_4995570_3210.html
http://www.20minutes.fr/societe/1922659-20160912-bouddhisme-dalai-lama-arrive-lundi-semaine-visite-france
http://www.bfmtv.com/international/la-visite-sous-controle-chinois-du-dalai-lama-en-france-1035988.html