2016年9月29日木曜日

国連が戦争犯罪を指摘 シリアとロシアの空爆で アレッポの病院が破壊 米は交渉拒絶へ

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎29/‎09/‎2016-07:30:38)28日、国連総長バンキームーン氏はシリアのアレッポ(Alep)の二つの大きな病院が、シリア政府軍とロシアの戦闘機によって爆破されたことで、「これは屠殺場以上より酷い」と答えて、戦争犯罪を指摘している。国営ラジオ・フランス・アンフォは現地の証人のインタビューをして、このシリアの独裁者アサド政府軍とロシア空軍の爆撃が通常兵器を逸脱した砲弾の飛び散るものなども使われていると伝えている。破壊された二つの病院は、シリア東部のアレッポ(Alep)の反体制派蜂起市民ら自由軍が占拠する地区にあるもので、「国境の無い医師団」(MSF)が支援していた。手足を失った者たちや苦しんでいる子供達を手当てする病院を爆破することは許されない。国際法で禁止された市民を爆撃したり医療施設への空爆は、これは戦争犯罪だと言っている。

25日午後に国連安保理がニューヨークで緊急開催され、アレッポ(Alep)市のシリア反体制側蜂起市民攻撃を辞めさせる交渉のなかで、シリアとロシアの空爆が続いる為に、欧米側はロシアとの交渉を辞めることが危惧されている。

【参考記事】
http://www.lemonde.fr/syrie/article/2016/09/28/alep-les-attaques-contre-des-hopitaux-sont-des-crimes-de-guerre-denonce-ban-ki-moon_5004978_1618247.html