2016年9月7日水曜日

伊=仏国境山越えで アフリカ難民が マフィア絡みが心配

アフリカの政情不安定な国からの難民が毎日60人から150人がイタリア国境で尋問されている。フランス側への山越えでロイヤ渓谷などから入って来るものを先導する渡し屋(パッスー)の増加を心配している。山越えの逮捕者が30%を数えていると、5日にニースの検事が記者会見で発表した。スーダンや東アフリカ、エリトリア、シリア、アフガニスタンなどの難民だという。2016年の新傾向はパッスーが南イタリア海岸からフランス国境を山越えして一度に数百人もの難民を直行させてくるのだという。1人当たり500ユーロ(約7万5千円)が支払われていて裏にマフィアが絡んでいるとも見られている。この9月にイタリアのトリノからフランス側へ抜ける国境の峠を山越えした。かなり険しい所で軍隊が特にフランス側の検問所の警備が厳しかった。私の質問に答えこの峠を越える難民がいるということであった。

2015年末にフランス国境が封鎖されてからは、難民はイタリアに溢れていた。ドイツはイタリアに足止めされ溢れている難民の内の数百人を受け入れると宣言した。8月23日にイタリアの内相は欧州各国での難民割り当て決定が難航していて、現在は交渉が停止していると宣言している。欧州の計画では今後2年間で4万人程の難民をイタリアから他所の国へ移動させることになっているという。