2016年9月22日木曜日

政治の倫理・汚職と闘うアンチコーが サルコジ前大統領を出廷へ

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎22/‎09/‎2016-15:01:29)フランスの政治倫理と汚職と闘うアンチコー(Anticor)は大統領在職期間にサルコジが国家の金で世論調査会社を私的に行ってエリゼ大統領官邸がその費用を支払ったとされる事件で、裁判所出廷を求めていて実現が21日になされる。「20minutes」はアンチコーの弁護士ジェローム・カルゼンティ氏へのインタビューを行った。サルコジの世論調査は妻のカーラ・ブルーニとの関係を国民がどう考えているかとか、対抗候補になる予定だったドミニック・ストラス・カン氏の人気とかダチ法務相の父親の判らない妊娠を国民がどう見ているかは国家との関係は無い事でこれに国費が膨大な金額で使われたことを批判している。


インタビューの一部を掲載する。

-どうして、今あなた方はこのような要求をするのか?
-それは、予備調査が現在殆ど完了したからである。既にクロード・ゲアン元エリゼ大統領官邸総書記官やのエマニュエル・ミニョン同室長など、あまりどうでもよい者が起訴されてされているのに、事件の中心人物である者がまだで、少なくとも証人の資格として出廷を裁判所が認めたということだ。

-証人としてサルコジを出廷させてそれが何の役にたつのでしょうか?事件にこの出廷は何かをもたらすことになるのか?
-サルコジはそんな調査など自分は知らないというだろう。それはそれでいい。しかしその場合には、それを前大統領として、2017年の右派からの仏大統領選挙予選のプリメール候補者として、これを裁判所で明確に言う義務があるし、特に市民の前で政治の現場で言う事が必要なのだ。それは市民が真実を知る権利があるからだ。どのようにして2007年から2012年までの間に公共財である資金1千万ユーロ(約15億円)の出費を300以上もの世論調査にエリゼ大統領官邸が出資していたことの真実を知る権利があるのです。

-どうしてサルコジはこれまでに証人として喚問されなかったのか?
-それは、その他のサルコジが問題になっているとされれる裁判手続きにおいて、サルコジはいつでも同様な仕方で闘ってきた。それは自分を犠牲者だとすることで、特に、セルジュ・トゥルネイユ判事の執拗な追求で犠牲になったのだと言っている。トゥルネイユ判事は厳格に彼の仕事をしたが、余り十分にはサルコジを取り押さえなかった為に、おそらくはその理由かによって世論調査事件でのサルコジを公訴してこなかった・・・しかしながら、その調査を最後まで推し進めるのに、検事が少し控えめであったとしても、市民側にもやるべき役割といういうものがある。