2016年10月28日金曜日

シリア 空爆で児童22人が死亡 フランスはロシアを批判

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎28/‎10/‎2016-10:09:28)26日シリア北西部のアレップ北部のイドリブ(Idleb)で学校への空爆により22人の児童と6人の教師が死亡した。ユニセフから報告された。ユニセフのアントニー・ラーク総長の記者会見ではシリア戦争が勃発して5年半になるが、今回はその間で最大の学校を狙った殺戮となったと語った。この悲劇は全くのスキャンダルであり学校を襲い生徒を殺害したことは戦争犯罪であると付け加えている。27日、フランスのジャン・マルク・アイロー首相は、爆弾は飛行機から落下されている。シリア反体制側蜂起軍は戦闘機を持ってないので、これはロシアかシリアのアサド軍による空爆であったと糾弾している。27日夕刻のFRANCE24.テレビが報道した。

国連総長バンキームーン氏は即刻の簡易調査を指令した。もしこれが本当に行われたのなら戦争犯罪になると話したとスポークスマンは言っている。

米国スポークスマンによるとまだ確認はできてないがとしながらも、学校に爆弾を投下させたのはロシアかアサド軍のどちらかであることは間違いないと言っている。

ロシアはアラブ諸国や欧米のメディアがロシアの責任を叩いていることを批判した。この戦争犯罪をロシアは犯してないと全面的に27日朝に否定している。

英国の教育部門の国連特別大使で前首相のゴードン・ブラウン(Gordon Brown)氏は、個人的には戦争犯罪がそこにあると思うがとして、オランダのハーグ国際刑事裁判所(ICC-CPI)による調査を国連安保理に要求している。

イドリブ(Idleb)の町は、2012年にアサド側と蜂起軍反体制側に分離され、今回の空爆では反体制側に位置する学校が破壊された。

国連によると、アレップ北東地区のシリア反体制側陣営では、9月22日からだけでもシリア政府軍とそれを支援するロシア軍との空爆によって約500人が殺害され2000人が負傷していると言っている。

【参考記事】
http://www.france24.com/fr/20161027-syrie-idleb-alep-ecole-enfants-tues-raid-bombardements-unicef-russie