2016年10月9日日曜日

国連で仏のシリア空爆禁止案 ロシアの5回目の拒否権行使で却下 中国は初の賛成派へ

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎09/‎10/‎2016-17:07:19)8日の緊急国連安保理会ではフランスとスペインの提出するリビア空爆の停止とアレッポ(Alep)地区全域での空爆禁止案の制定を要求したがロシアの拒否権行使で計画法案は却下された。国連安保理事国15か国の内のロシアとベネズエラが拒否し、アンゴラが棄権、賛成は11国あったが、常任理事国ロシアが拒否権を行使したもの。2011年以来のシリア危機では、シリアのアサド大統領を支持するロシアが拒否権行使をしたのはこれで5回目になる。前回までは中国もロシアと共にシリア危機では拒否権行使を行っていたが、今回は初めてそれをしなかった。


シリア危機では米ソの対立後、ロシアがシリア支持を辞めないことから米国は交渉を断念していたが、あくまで外交交渉が唯一の紛争解決だと考えるフランスは6日にジャン・マルク・アイロー仏外相がロシアを訪問し会談の不成立後に米国での緊急国連安保理会に臨んだ。フランスは今後はジュネーブでこの交渉を続けてゆくと仏外相は宣言している。

【参考記事】
http://www.lemonde.fr/syrie/article/2016/10/07/syrie-les-etats-unis-reclament-une-enquete-pour-crimes-de-guerre-a-alep_5010184_1618247.html
https://francais.rt.com/international/27357-conseil-securite-onu-resolution-syrie

http://www.sudouest.fr/2016/10/09/a-l-onu-russes-et-occidentaux-incapables-de-s-entendre-pour-sauver-alep-2528814-4803.php

http://www.france24.com/fr/20161008-russie-oppose-veto-resolution-francaise-alep-onu-france-venezuela-espagne-hollande