2016年10月28日金曜日

カメルーンで鉄道脱線事故 79人が死亡400人負傷 組合は仏のボロレを批判

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎28/‎10/‎2016‎‎-11:54:30)21日に中部アフリカのギニア湾に面するカメルーン最大の人口250万都市ドゥアラ(Douala)からは東方200キロに位置する首都ヤウンデ(Yaoundé)との間のエセカ(Eseka)駅で、カメ鉄道(Camrail)の脱線事故があった。少なくとも79人が死亡し400人が負傷した。事故の原因を結論するにはまだ早すぎるが、旧式の電車に乗員超過の状態が指摘されている。これはフランス第10番目の富豪でアフリカ経営を得意とし、新聞王でも有名なヴァンサン・ボロレ氏が大株主の鉄道であったが、金を渋って鉄道の保守・整備を怠っていたと組合側ではボロレ・グループを批判している。27日のフランスのテレビなどが報道した。


ヴァンサン・ボロレ氏というのはサルコジ前大統領の友人で2002年の仏大統領選挙で勝利したサルコジ夫婦にジェット機付きのマルタ島ヨット豪華旅行をプレゼントした人で有名だ。無料新聞の「ディレクト・マタン」(Direct Matin)や今10日間に渡るストに突入した民法テレビiTéléの大株主で、メディア抑圧と闘うジャーナリストからの批判を浴びている渦中の人だ。

25日からは政府の調べの他に司法調査も開始されている。著述家のユージン・エボデ(Eugène Ebodé)氏によると、「人的安全に対し金を出す気もなく、老化した機材の近代化も図らずに危険のままに錆びらせておいた」と語っている。

昔は紙を扱っていて政府関係での使用を一手に仕切っていたようだ。最近は西アフリカの旧植民地を中心に港湾施設や鉄道に投資しヤシ林経営などで独占的な利益を得ているとされる。7月にはフランス国営放送テレビA2の人気番組であるコンプレモン・ド・アンケート(Complément d'enquête)でカメルーンでも、その帝王の姿が報道されていた。


【参考記事】
http://www.cameroonvoice.com/news/article-news-27410.html
http://www.cameroon-info.net/article/cameroun-accident-ferroviaire-deseka-issa-tchiroma-porte-parole-du-gouvernement-explique-pourquoi-paul-biya-na-273696.html
http://www.cameroon-info.net/article/cameroun-catastrophe-ferroviaire-deseka-paul-biya-en-colere-273699.html
http://www.cameroon-info.net/article/cameroun-accident-ferroviaire-deseka-450-poches-de-sang-collectees-a-lhopital-laquintinie-de-douala-273711.html
http://www.cameroon-info.net/article/cameroun-transport-ferroviaire-deraillement-dun-train-camrail-a-eseka-avec-probablement-des-morts-273198.html

http://camersenat.info/cameroun-catastrophe-deseka-le-chauffeur-du-train-place-en-garde-en-vue

http://www.cameroonvoice.com/news/article-news-27410.html
Cameroun : Le groupe Bolloré accusé de négligence après le déraillement d’un train

Le silence de Bolloré ulcère les Camerounais après la catastrophe ferroviaire d'Eseka