2016年10月12日水曜日

独法務省 旧ナチスの大量雇用で 戦犯法廷が遅滞

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎12/‎10/‎2016-03:06:51‎‎)戦後ドイツの法務省には、ナチスのドイツの国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP)員が1949年から1970年では170人に対し90人ほどが雇用されていた。ナチス特攻部隊(SA)は34人ほどいて法務省全体の80%近くも旧ナチス党員が職を得ていたことがわかったと、エイコ・マッス(Heiko Maas)独法務大臣は、10月10日の南ドイツ新聞ジュートドイチャー・ツァイトンク(Süddeutsche Zeitung)紙で発表した。この法務省に入った旧ナチス党員らが、ナチス最高責任者らの裁判にブレーキをかけて、戦友の裁判を長引かせてきた。

そのために、ドイツは戦後ナチス戦犯を裁く法廷が遅らせられた。第三帝国が壊滅して何十年もたったつい最近になって、ようやくナチス戦犯の法廷が急速に進んだのは彼等が法務省にいなくなったからなのだと訴えている。

【参考記事】
http://www.lepoint.fr/europe/la-justice-allemande-a-employe-massivement-d-anciens-nazis-10-10-2016-2074859_2626.php
http://www.liberation.fr/planete/2016/10/11/plus-de-50-des-hauts-fonctionnaires-de-la-justice-allemande-etaient-d-anciens-nazis-durant-des-decen_1521194
http://www.europe1.fr/international/allemagne-le-gouvernement-decouvre-une-nouvelle-fois-son-passe-nazi-2869918