2016年10月4日火曜日

フランス政府がTGV発注 アルストム・ベルフォーの労働者救済

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎04/‎10/‎2016‎‎-12:31:34)鉄道車両の世界的な大手であるアルストム(Alstom)が人員整理でフランス東部のベルフォー工場を封鎖することが社会問題になっていたが、この度フランス政府が救済策として編成列車TGV超特急16とその牽引車32台をSNF仏国鉄を仲介せずに直接に発注することになったと3日に国営ラジオ・フランス・アンフォが報道した。これ等は国の管轄の都市間線で利用することになるという。一方、ベルフォーのアルストム工場は7000万ユーロ(約80億円)を投入しヨーロッパ次元での鉄道整備センターに改変されるという。アルストムは9月7日に、今後2018年までに車両の生産工場を現在のベルフォーからリヒトフォーフェン( Reichshoffen)に移転する意向を発表していた。


アルストム・ベルフォー工場(site d'Alstom à Belfort)救済計画では4日にフランス産業国家書記官クリストフ・シルーゲ(Christophe Sirugue)氏、組合代表と地方議員、アルストム・グループ社長ヘンリー・プゥパー・ラファルグ(Henri Poupart-Lafarge)氏などが会合することになっている。

【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/economie/entreprises/alstom/alstom-l-etat-va-commander-16-tgv-pour-sauver-l-usine-de-belfort_1854399.html