2016年11月18日金曜日

仏テレビで500万人注視の「共和党」(LC)デバ 司会のジャーナリストはサルコジへのカダフィ資金を質問

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎18/‎11/‎2016-20:14:24)17日夜に、民法・テレビ(BFMTV)で「共和党」(LC)の2017年の仏大統領選挙のLC内代表者を決める予選選挙(プリメール)の最後の第3回目のデバ(論争)があった。何といっても最大の見どころは、サルコジが2007年の仏大統領選挙の時にリビアの独裁者カダフィ大佐から500万ユーロ(約7億5千万円)をサルコジに直接にタキエジン氏から受け取ったというタキエジンの証言ビデオのことである。どうしてかというとこのニュースはフランス人でもほとんどがこの17日夜のデバでこの事実を知ったからである。これまでは15日の「メディアパー」のビデオ発表には多くのメディアは口を閉ざしていたのだが、16日にナンテールの汚職取り締まり警察本部 (Oclciff) が動き出したことをフランス通信(AFP)がこれを報道した為に、黙っていられなくなったという所だろう。国営ラジオ・フランス・アンフォでも15日には報道は無かったと思う。16日になってからタキエジンの暴露宣言ビデオのことが朝に報道されている。そのために余りこの事件を知っている人は少ないのだと思ったが、500万人の視聴者のいくらかの人々はこのサルコジの事件をメディアはどう扱うのかと待っていたはずだ。

こ内部暴露ビデオに関してサルコジ本人に「共和党」(LC)の7人の候補者(ジュペ・フィヨン・ポワソン・モリゼ・サルコジ・メール・コッペ)の集まったデバ壇上で、フランス人500万人が注視する中で、フランス国営放送テレビA2のレギュラー・アナウンサーのダヴィッド・プジャダス氏とジャン・ピエール・エスカラヴァシュ氏が質問したことだ。採録映像では全然別のジャーナリストが吹き替えのレジュメになっているのもある。
これに対しサルコジは公共のメディアがこんな牢獄に入った者の話を魔に受けて質問するとは全く威厳のないことか、とダミ声が更に強まりあれは嘘つきだと語った。しかし朝昼晩と嘘をつくことでは有名なのはサルコジでもあり、どちらかが嘘をついていることになるだろうが今のところはわからない。もしこの話が真実であったのならばそれは大変なことになる。公共の職を利用した詐欺大統領であったことになもなる。市民のより一層の注視が求められるところであろう。ジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)とは、フランコ・レバノン人でサルコジ派の仲間で武器商人でサルコジとの関係には深いものがある。

今回の暴露ビデオは、サルコジにリビアの独裁者カダフィ大佐から現金総額500万ユーロ(約7億5千万円)を、3度に渡りゲアン官房長官との連携の元に、フランスの内務省のサルコジの事務室に運んできたことを明かしたことだ。

【参考記事】
http://www.france24.com/fr/20161117-direct-suivez-dernier-troisieme-debat-vote-primaire-droite-avant-premier-tour-liveblog