2016年11月17日木曜日

サルコジとカダフィ資金取引きは 国際社会の檜舞台に独裁者を引き上げる為

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎17/‎11/‎2016‎‎-18:30:08)17日朝8時にサルコジ派の仲間で武器商人のレ バノン人ジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏はパリ西部ナンテールの汚職取り締まり警察本部 (Oclciff) に再度の出頭をした。タキエディン氏の語るフランスとリビアの独裁者カダフィ大佐との間の共通の利益とは何だったのか?このほどインターネット新聞の「メディアパー」によって公開されたビデオではタキエジンは話していない。2007年にサルコジが大統領に就任して、リビアの子供達にエイズ感染させた疑惑で捕虜になっていた5人のブルガリア人看護婦とパレスチナ人の医師1人を解放した事件は、当時のサルコジ婦人のセシリアで、彼女の人命救助活動は大々的に世界に報道された。このことで両者に取引があったのかもしれない。当時に語られていたのは、この捕虜救出の舞台裏を演出したのは後のクロード・ゲアン仏大統領官邸総書記官とサルコジのアラブ担当諮問官ボリス・ボワロン(Boris Boillon)であった。ボワロンはカダフィを自分の子供だと当時、テレビで言っていた。そしてこの独裁者を何時までも悪者扱いしないで世界の檜舞台に登らせてやるのがフランスなのだとも語っていた。この時の解放に使われた身代金1人当たり100万ドルは欧州共同体(EU)が資金繰りが急であった為に出来ないのでフランスが立て替えたはずである。

サルコジボーィと呼ばれたボワロンは2013年7月に35万ユーロ(約5300万円)と4万ドル(約400万円)を持ってフランスからベルギーに行くところで現金不法所持で別件逮捕され、近く法廷に出ることになっている。

2007年の仏大統領選挙でサルコジ候補に対しリビアの独裁者カダフィから500億ユーロ(約7億5千万円)を受け取って、この資金を当時のサルコジ内相とクロード・ゲアン官房長官とに渡したことで再度のタキエジン氏への尋問調査は新段階に入った模様だとフランス通信(AFP)のジャーナリストは見ている。

おそらくは、サルコジが大統領に就任した2007年秋に独裁者カダフィをフランスの大統領官邸エリゼ宮殿に招待し、赤い絨毯を国賓として踏ませたことと、この金とは関係しているだろう。

【参考記事】
http://www.centpapiers.com/enquete-sur-sarkozy-la-piece-manquante-du-puzzle-retrouvee-par-le-canard-2/
http://www.lemonde.fr/societe/article/2016/11/03/une-enquete-preliminaire-ouverte-sur-l-hopital-libyen-de-benghazi_5024815_3224.html
http://www.20minutes.fr/societe/1963079-20161117-takieddine-nouvelle-fois-entendu-enqueteurs-apres-accusations-contre-sarkozy-gueant