2016年11月30日水曜日

サルコジ後の「共和党」(LC)を 党首無しでフィヨン派が実権奪取

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎30/‎11/‎2016-6:45:54)29日、フランソワ・フィヨン元首相は共和党(LC)のプリメール選出者に決まり、来年の大統領選挙の体制を固めるために、これまで党の臨時総書記長をしていたローラン・ウィキエズを副総書記に降ろした。代わりに、フィヨン側近のアネッシー市長でベルナール・アコワイエ元衆議院議長を共和党の総書記長にした。また二の副党首としてはフィヨンのプリメールで指揮官的役割を担ってサルコジを撃つ作戦を提案して成功させたイザベル・カレネックを起用した。ウィキエズは必要ないのだろうが、サルコジ派を尊厳することを見せるために置いているようだ。サルコジが「共和党」(LC)の党首であったがプリメールに立候補することで退いた為に、党首の席は今の所は誰も就任していない。


これまで党国家質疑委員長でサルコジ友の会会長のニース前市長クリスチャン・エストロジィPACA(パッカ)プロヴァンス・アルプス・コートダジュール地方議会議長は、その党国家質疑委員長の職をフィヨン派のジャン・フランソワ・ラムールに換えた。党のトップをフィヨン派で固めたのは、シラクの大統領選挙時にバラデユーとサルコジがシラク転覆に働いたことがあったことなどを考えて、同様な混乱の可能性を避けようとして、「共和党」内部のフィヨン派閥の拡大強化策となったようだ。

【参考記事】
http://www.france24.com/fr/20161129-france-parti-republicains-francois-fillon-nomme-bernard-accoyer-laurent-wauquiez