2016年12月17日土曜日

クリスチャン・ラガルドIMF総裁 タビ事件裁判終了 不服な顔で怒る

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎17/‎12/‎2016-11:41:35)2008年7月7日にベルナール・タピ事件関連でタピ氏に有利な私設簡易裁判を組織した中心者として、当時仏経済相であったこ現クリスチャン・ラガルド国際通貨基金(IMF)総裁がその一般の裁判を回避させた指示を出したとされる裁判が5日間に渡り行われ、12月16日に終了した。判決は19日15時に出る。彼女は自分にはリスクは全くないと話しながらも、夫や息子を前にして非常に不服な怒りを表明したと、裁判終了時にパリ裁判所からの公共テレビの実況中継でジャーナリストのドミニック・ヴェンデリア氏が報告している。他所のラジオやテレビのメディアではこのような報道姿勢ではなくて、いずれも彼女の無実が証明されて無罪終了を裁判所が宣言したかのような表現が多かった中で、特異であった。

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この私設簡易裁判を組織したことをラガルドは国の公共利益を考えたためだと論じているが、事業家ベルナール・タピの持っていたスポーツ用品アディダス社の転売倍賞を裁く私設簡易裁判を組織してタピを勝たせて、403百万ユーロ(約500億円)もの金を国営クレディ・リヨネ銀行に賠償金として国費で支払わせたことは、このラガルドの言葉とは逆行している。公共資金横領であり権力関与罪として裁かれるべきものだ。この件に関しては、既にタピに対しては、国が支払ったタピへの賠償金の全額をフランス政府に返済する判決が2015年3月9日に出されている。

これがタピ事件と呼ばれるものでもあるが、同時に1980年以来タピの友人としてサルコジ前大統領やクロード・ゲアン元エリゼ大統領官邸総書記官がいるわけで、タピのために簡易裁判を組織したのは当時のクリスチャン・ラガルド経済相やその官房長官のステファン・リチャー現フランス・テレコム社長だけでなはないことは容易に想像がつくが、ラガルドはこれを否定しているだけでなく偽造判決に介在してなどいないと主張している。

【参考記事】
http://tempsreel.nouvelobs.com/justice/20161216.OBS2775/affaire-tapie-la-colere-froide-de-christine-lagarde.html
http://www.leparisien.fr/faits-divers/le-procureur-au-secours-de-christine-lagarde-16-12-2016-6461466.php
http://www.europe1.fr/societe/arbitrage-tapie-le-risque-de-fraude-ma-echappe-dit-christine-lagarde-2928335
http://tempsreel.nouvelobs.com/justice/20161216.OBS2775/affaire-tapie-la-colere-froide-de-christine-lagarde.html
http://tempsreel.nouvelobs.com/justice/20161216.OBS2775/affaire-tapie-la-colere-froide-de-christine-lagarde.html