2017年1月19日木曜日

イタリアを見舞う大地震と大雪の不思議に国民が疑問

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎19/‎01/‎2017‎‎-01:49:10) 1月18日朝方にマグニチュード5,3と5、7の地震がイタリアの中央部であった。ローマではメトロや学校が封鎖されているが、人的な被害は無かった。今回は最初のものは10時25分に起こりマグニチュードは5,3と欧州・地中海地震センター(CSEM)が観測。これは長く続き11時14分には5、7になっている。11時25分にはマグニチュード5,5の別の地震が起きた。これらの強度の地震はローマでも明快に感じられた。場所はイタリア中央部のピィティニャーノ (Pitignano) とモンテレアーレ(Montereale) との間で、昨年8月24日にはローマ近くの山岳地帯で1980年以来最大のマグニチュード6,0を記録し300人近くの死亡者を出した「アキラ」(Aquila)の村からは20キロほど北部にある。この地方は10月30日にも地震に見舞われていて精神的なショックを受けていた。

震源地近くの山岳地帯の村人は、「私はなにか悪いことをしたのだろうか?このところ雪は1,5メートルから2メートルも積もっていてそれはここ50年来のもので、我々は外界から隔離された」「気温は突然に25年来の寒さを記録した」それが今度は、「地震に見舞われた。どうしたことなのだろうか?」「私には言葉が何もないのだ」そのように村人たちは話しているという。
イタリアはギリシャ・ローマの文化的源流を呑み込みジュディオクリスチャンの宗教を起源に持つ国なのだから、このような宗教的問いがあるのは当然の国民なのであろう。人智の測り難き天変地異が起きているわけだから、自分らの信じているキリスト教に原因しているとしたらそれは一大事であって、それは何なのかを明快に答えなければならない時がきたということだろう。

【参考記事】
http://www.lci.fr/international/italie-un-nouveau-seisme-ressenti-jusqu-a-rome-2022370.html
http://www.lessentiel.lu/fr/news/europe/story/27479620
http://www.leparisien.fr/faits-divers/un-seisme-de-magnitude-5-4-frappe-encore-le-coeur-de-l-italie-18-01-2017-6584187.php