2017年1月29日日曜日

マイ英首相の米・トルコ訪問で残した 移民・難民の人権への心の揺れ

(パリ=飛田正夫)テリーザ・マイ英首相が28日にトランプ米大統領やトルコ大統領エルドガンを訪問して欧州離脱(Brexit)を成功させるために危険な国際情勢の亀裂拡大を利用しようとして諸国を廻って発言したことが、マイ英首相の移民・難民への人権感覚の貧困性を覗かせていて疑問視されている。米国訪問ではマイ英首相とトランプとは英米共に外国人嫌いで共通点がある。保護貿易では既に米英は合意が出来上がっていて、マイ英国首相はトランプのアメリカとの特殊な経済取引関係に、英国の欧州離脱の運命をかけている。この提携が新たな展開を与えると共同記者会見で話した。マイ英首相はその直後に訪問したトルコでは「米大統領の移民排除政策を批判するのを拒絶する」と厳しい態度を記者会見で表明していた。しかし、その数時間後にはトランプ米大統領の移民対策のやり方には反対だとマイ英首相のスポークスマンが宣言した。また、「この衝撃が英国民にもし影響を与えたのならば英国は米政府に介入するだろう」「移民・難民の問題はそれは米国に責任があることで、英国は英国の移民・難民に政治的責任がある」と付け加えている。「トリビュー・ド・ジュネーブ」が報道している。マイ英首相はどこか前言の誤りを繕った不確かな誤魔化しの匂うもで心の揺れがあるのだろう。


【参考記事】
http://www.tdg.ch/monde/may-finalement-daccord-trump/story/15090654
http://www.lemonde.fr/proche-orient/article/2017/01/28/hassan-rohani-a-donald-trump-il-faut-supprimer-les-murs-entre-les-peuples_5070667_3218.html
http://www.france24.com/fr/20170127-washington-donald-trump-theresa-may-affichent-leur-entente-rencontre