2017年2月22日水曜日

ルーブル美術館で12枚のフェルメール展

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎22/‎02/‎2017‎‎-14:01:05)ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer 1632-1675) の作品は世界に40点ほどしか残ってない。今回のルーブル美術館の展示では12点を見る事が出来る貴重な企画となっている。オランダのアムステルダム国立美術館(ライクス・ミュージアム)には彼の作品が何枚もありこれを見に私も昔しこの美術館を訪れた。フェルメールの作品は人の日常生活をテーマにしたものが多く「洗濯女」や「ヨーグルト造り」などがあり、宣伝でも使われている。ルーブル美術館にある二枚の「天文学者」や「刺繍をする女」は非常に細密に描かれているのでルーペを私はいつも持って行ったが、倍率が調整できるオペラグラスか双眼鏡などが必要だろう。或いはこれらのフランドル絵画を見る場合には、私は一枚の絵を少なくとも10分以上見続けている必要があると思う。そうすると瞳が開いてきて見えない色が次第に見えて来くる、同時代のオランダの画家レンブラントと同じくフェルメールの神秘的な色の動きに感動するだろう。ルーブルの展示ではカンタン・メティスの「両替商とその妻」もルーブルにはあるので必見だ。なお付け加えるとフェルメールの「刺繍をする女」ではこれはフッゾーという刺繍のやりかたで日本の刺繍とは違う。ボビンを使ったものでフランドル地方特有のものである。
絵はプロテスタントの精神性を秘めた静かな内面的なものである。フランスでの特設展示は1966年のオランジュリー美術館が最後で、今回は2017年2月22日から2017年5月22日まで開催される。

【参考記事】
http://www.lemonde.fr/arts/article/2017/02/21/vermeer-grand-maitre-des-enigmes-au-louvre_5083245_1655012.html
http://www.telerama.fr/sortir/pourquoi-le-mythe-vermeer-est-une-invention-du-xxe-siecle,154370.php
http://culturebox.francetvinfo.fr/arts/peinture/vermeer-l-expo-evenement-au-louvre-la-legende-du-genie-isole-mise-a-mal-252765