2017年2月25日土曜日

マリーヌ・ル・ペンFN総裁は仏検事の招集・警察への出頭を拒否 

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎25/‎02/‎2017‎‎-0:58:58)極右派のマリーヌ・ル・ペンFN総裁は23日にパリ・ナンテールの仏税金汚職捜査担当検事から招集が掛かっていたが、ル・ペンはいかなる警察や裁判所からの招集にも2017年の6月11日と18日の議会選挙が終わるまでは応じられないと宣言。警察への出頭を拒絶していることが調査官関係者の付近の情報から24日にわかった。ル・ペン総裁の事務局長カトリーヌ・グリゼ(Catherine Griset)さんは欧州審議会のル・ペンのアシスタントとしの架空雇用が暴露されて公金横領の罪で起訴されたが、同じ日に総裁も招集が掛かっていた。ルモンド紙が報道した。


ル・ペンFN総裁のガードマン(Thierry Légier)氏も同様な欧州議会の金を所得して架空雇用の罪で拘置されたが起訴はされなかった。極右派のマリーヌ・ル・ペンFN総裁は欧州議員の保護法を使って、後は仏大統領選挙で勝利してしまえば乗り切れると考えているらしい。恐ろしいことだがフィヨン「共和党」(LR)のフィヨンのペネロップ・ゲートなども架空雇用の公金横領罪で批判されながらも裁判を乗り切って大統領選挙で勝てば犯罪は裁かれないという誤った認識があるようだ。これは民主主義の大きな欠陥であり憂慮すべき危機である。

【参考記事】
http://www.lemonde.fr/police-justice/article/2017/02/24/assistants-parlementaires-marine-le-pen-a-refuse-d-etre-entendue-par-la-police-judiciaire_5084758_1653578.html
http://www.20minutes.fr/politique/2019871-20170224-assistants-parlementaires-fn-marine-pen-refuse-rendre-convocation-police#xtor=AD-198-[2019871_24_02]