2017年4月11日火曜日

フィヨンの妻の架空雇用は 1986年からではなく1982年から 「メディアパー」が報道

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎11/‎04/‎2017‎‎-9:02:00)フィヨン元首相の妻ペネロップさんを仏議会付きアシスタントとして雇用していたことが1月24日に辛辣な政治家暴露の専門紙カナール・アンシュネが暴露したことが大問題になって二人は架空雇用の公金横領罪などで起訴された。その時にフィヨン氏は民法テレビTF1に出演して妻を1986年からアシスタントとして雇用していたことに間違いはないと宣言していた。ところが仏司法検事の調査でそれ以前の1982年から議会からの報酬を受け取っていたことがインターネット新聞の「メディアパー」が10日に報道した。フィヨンが弁明した時期の1986年から雇用が開始されたのではなくて、それ以前の1982年から架空雇用の公金横領は開始されていたということになる。


ペネロップ事件は一つには彼女がほとんど何も仕事らしいことをしてないで国の税金を所得していたことだ。もう一つはフィヨンの友人で億万長者の運営している「二つの世界」という雑誌の編集などを手伝って2002年7月13日から2007年6月02日までの5年間に毎月6000ユーロ(約90万円)の報酬を得て62カ月間で372563ユーロ(約5500万円)を受け取ったとされている。彼女は仕事らしいことは何もしていないのでこれも架空雇用だと言われている。しかも仏議会アシスタントとしての報酬は123カ月で307817ユーロ(約4600万円)を所得していた。また雑誌の仕事の報酬をどちらも完全雇用賃金で請け負っていたというから疑惑は大きいのである。

昨日はベルサイユ宮殿近くで仏大統領選挙候補として講演していたが、そこにはペネロップさんの顔もあったがいつもこの人の顔には表情が消えていてこわばった不思議な顔である。仕事もしないで名前だけで多額の報酬をしかも税金から得ている。フィヨンは国のジェト機を使って週末に家に帰っていた浪費ぐせのある人だから何も気にしていないのかも知らない。今回は創刊100年の歴史を持つ「カナール・アンシュネ」の後を更に深めて10年前に始まったインターネット新聞の「メディアパー」が報道した。

【参考記事】
http://www.lexpress.fr/actualite/politique/penelope-fillon-aurait-ete-remuneree-par-le-parlement-des-1982-et-non-1986_1897476.html
http://www.lepoint.fr/politique/penelope-fillon-a-eu-des-activites-remunerees-par-l-assemblee-nationale-des-1982--10-04-2017-2118699_20.php
http://www.midilibre.fr/2017/04/10/penelope-fillon-a-eu-des-activites-remunerees-par-l-assemblee-des-1982,1491265.php
https://www.mediapart.fr/journal/france/100417/penelope-fillon-ete-remuneree-par-l-assemblee-nationale-des-1982?onglet=full
http://www.sudouest.fr/2017/04/10/penelope-fillon-aurait-ete-remuneree-par-l-assemblee-des-1982-et-non-1986-3354018-710.php
http://www.20minutes.fr/elections/2047179-20170410-affaire-fillon-penelope-fillon-remuneree-assemblee-1982-non-1986-affirme-mediapart