2017年4月7日金曜日

米国がシリアのアサド軍基地を爆破 化学兵器使用制裁でミサイル射撃 仏はトランプ追従には躊躇

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎07/‎04/‎2017-18:21:24)7日11時(パリ時間)少し前の国営ラジオ・フランス・アンフォは昨夜トランプ米大統領がシリアのアサド大統領のサリン化学兵器使用の制裁措置として地中海に停泊させている米戦艦から59発のミサイルを発射しアサド政府軍基地を爆破したと発表した。アサド側は6人の兵士が死亡したと発表した。フランスのフランソワ・オランド仏大統領は2013年の化学兵器使用の時にはアサド制裁の空爆を米国に呼びかけたがオバマ大統領はこれに応えなかった。フランスの態度は現在まで反シリアの先頭に立ってきたこともありメルケル独首相との歩調を考えてトランプ陣営に追従する考えはないようだ。その為にフランスが世界で唯一アサドの非人間的な殺戮行為に抗議し反対し続けてきた国であったが、今回は米新大統領のドナルド・トランプが突如として昨日から態度一変した為に欧州各国はこのシリアの独裁者アサド制裁を歓迎する声が高まっている。

地中海にはフランス海軍の勢力があるにしても、現在フランスが誇る原子力空母エンタープライズは定期保守の為にドックに入っていて使用できない。
フランスはトランプの昨夜の攻撃に対し今後の判断決定をどうするかを今夜19時から緊急閣議を開き決める模様だ。

【参考記事】
http://www.20minutes.fr/monde/syrie/2045455-20170407-direct-attaque-chimique-syrie-washington-tire-dizaines-missiles-tomahawk-contre-base-aerienne#xtor=AD-198-[2045455_07_04]
http://www.europe1.fr/international/apres-lattaque-chimique-en-syrie-washington-change-de-ton-3222254
https://www.lesechos.fr/monde/enjeux-internationaux/0211949106707-washington-et-moscou-sopposent-sur-la-syrie-2077797.php