2016年10月28日金曜日

仏民法テレビiTéléストは ボロレのフランス支配の影に抗議 

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎28/‎10/‎2016‎‎-23:36:38)28日で13日目に突入した仏民法テレビiTéléは、同テレビ局のストを31日まで決行することを84%のジャーナリストが決議した。このメディア業界での記録的な長期にわたるストは初めてのもので裏に深い問題が存在していると見られてきている。この件で28日昼の国営ラジオ・フランス・アンフォはメディアに詳しい社会学者を招待して話させた。こんなに長引くストの原因はなにかとの質問に、4点ほどをあげて答えている。

1)社主ヴァンサン・ボロレの権力主義的なパーソナリティーによるのではないか。
2)テレビ業界の競合する中で、位置をみつけるのが困難になっている。
3)プレスの独立が一番なのに、社主が任命していることへの反感が存在する。

ボロレは何故、引き下がらないのか?との質問には、

4)これまでは良くわからないところがあったのだが、次第にわかってきたことは、24時間報道のニースサイトとして知名度が高いテレビ(BFMTV)やLCI(TF1系テレビ)、最近できた国営ラジオ・フランス・アンフォのテレビ版francetvinfoなどに対抗していこうとしているのではないかと見られると話した。

この最後の4)番目が大事な結論になっていると思われる。それはヴァンサン・ボロレ氏は単なる事業家ではなく、アフリカ経営を手掛ける新植民地主義の仮面をかぶったフランスの右派勢力の一部に強く関係した人物で、仏の共和主義の価値に反する人種差別やアフリカ蔑視思想のイデェオロギーを代表しているからである。これについては、以下の【関連記事】を参照のこと。

【関連記事】 
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