2017年5月1日月曜日

ローマ教皇が 仏極右派のマリーヌ・ルペンに容認姿勢 キリスト教徒は恐怖


(パリ=飛田正夫 日本時間;‎01/‎05/‎2017‎‎-0:13:38)22日にフランシスコ・ローマ教皇はカイロからの帰国の飛行機内で記者会見し、フランスにはマリーヌ・ルペンの「強い右派」が仏大統領選挙に臨んでいるのを知っているが、マクロンは何処から来たのか自分は知らない。従って自分は意見を言えない。カトリック教会は「国民戦線」FN反対の指示をださないと発言した。しかし教皇は数時間前にカイロでは極端な主張との闘いを宣言し文化的な交流と対話と友愛を勧めていたはずである。「極右派」であるマリーヌ・ルペンをさして「強い右派」と認識していることが問題になっている。フランシスコ・ローマ教皇がナチス思想を支持する極右派のマリーヌ・ルペンに対する厳しい批判をしなかった。むしろ司教の同性愛事件や同性愛者の結婚を支持するフランスの代表をバチカンは好んでいないと話した。教皇はフランス政治の内情は無知だからと逃げて、その言動を容認する傍観的姿勢をとったことが、キリスト教徒に5月7日の仏大統領選挙の投票での羅針盤を攪乱させていて、心あるキリスト教徒を恐怖させていると報道されている。

教区によっては国民戦線FNのルペン防衛を呼びかけている司祭もいるが、ローマ教皇のフランス政治への無知さかげんが批判されている。

キリスト教徒にとって教皇の発言は重大でユダヤ人殺害のガス室は存在しないと発言するナチス思想支持者の極右派マリーヌ・ルペンを批判できないのは、キリスト教が人類の平等を正しく明快に説いていないからで、その民族的人種的殺害の憎しみが戦争の継続を許すことになっている。

仏大統領選挙第一次投票ではキリスト教徒の多くはフィヨン元首相がキリスト教徒であることから、例えペネロンゲートは有ったとしてもフィヨンに投票していた。教皇は米新大統領になるドナルド・トランプがメキシコ国境の壁増設にキリスト教徒のすべきことではないと猛烈に反対してトランプを偽善者だと批判していたが、今回の発言でバチカン上層部の右傾化が心配されている。

【参考記事】
http://www.20minutes.fr/elections/presidentielle/2059431-20170430-presidentielle-pape-sait-o-vient-macron
http://www.france24.com/fr/20170429-pape-francois-presidentielle-macron-lepen-fn-boutin-france
http://www.lejdd.fr/politique/second-tour-le-pape-ne-comprend-pas-la-politique-francaise-leglise-de-france-ne-prend-pas-position-3315536