2017年5月30日火曜日

ロシアのジャーナリストがマクロンに質問 プーチンの喧伝・洗脳メディアを隠すことなく批判

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎30/‎05/‎2017‎‎-16:01:45)29日月曜日のベルサイユ宮殿は定休日だがこの日ロシアのプーチン大統領が同地にあるグラン・トリアノ宮殿などを訪問し、出迎えたエマニュエル・マクロン新仏大統領と共同講演をした。その中でロシアの女性ジャーナリストから質問があり、2017年の仏大統領選挙運動中にマクロン選挙事務所へのロシアのジャーナリストの立ち入り禁止があったことが質疑された。これに対しマクロンは答えて、スプートニク通信社はロシアのプロパガンダ機関で感化・洗脳組織であるからだとプーチンを前にして答えている。マクロン大統領はプーチン大統領との共同講演では、ロシアに対して何も包み隠すことはないと明快に話している。プーチンもマクロンの指摘に対して特に驚いて反論することもしなかった。マクロンは自分は外国のジャーナリストに対していつも模範的な関係をもってきた。ジャーナリスト側も真実をよじ曲げるのでは、それはジャーナリストではない。もっとジャーナリスト的であるべきだと多くの外国人記者を前にして厳しく打ち鳴らした。



このマクロン新大統領の態度は、ジャーナリストを飼いならしたサルコジ前大統領とは正反対であり、民主主義を実現する為に重大な発言となっている。プーチン大統領がマクロンのこの話を反論もせずに聞いていたのにはロシアの経済事情があって、昨年は成長率0%で欧米からの銀行資金繰りが締結されているためで、これを打開しないとプーチンの長期政権は揺らぐことが確実視されているからだと専門家は推測している。メディアも含めロシアの民主化が必要になっているということだろうか。

スプートニク(Sputnik)は最近は日本でも読まれているようだが、この前身は「きょうのロシア」(Russia Today)と「RIAノボスチ」だ。

【参考記事】
http://www.lexpress.fr/actualite/politique/macron-fustige-russia-today-et-sputnik-des-organes-de-propagande_1912727.html
http://lelab.europe1.fr/devant-vladimir-poutine-emmanuel-macron-dezingue-sputnik-et-russia-today-3345206
http://www.sudouest.fr/2017/05/29/pour-macron-russia-today-et-sputnik-ont-ete-des-outils-de-propagande-3486800-7527.php
http://www.huffingtonpost.fr/2017/05/29/russia-today-sputnik-et-hackers-lingerence-russe-sinvite_a_22115115/